こんにちは、ジェイアイシー九州です。
定期的に障がいのある方々のご家族や福祉に携わる皆さまにお役立ていただける内容をテーマに情報をお伝えしております。
前回のテーマは「障がい者の進学」でした。
今回のテーマは「障がい者の就労」です。
特別支援学校卒業後等の進路については、ご本人様・ご家族様共に、とても悩まれると思います。
進路としては様々な可能性があり、ご本人様の状況や希望によって選択していくことになります。
特別支援学校卒業後等の進路としては、一般的に以下の内容があげられます。
◇生活介護 ◇在宅
今回は、その中から進路として、就労に関する進路についてみていきたいと思います。
就労を選択された場合、一般的に「一般就労」「就労移行支援」「就労継続支援A型」
「就労継続支援B型」のどれかの形式で就労することになります。
それぞれの特徴をみていきましょう。
◇一般就労
一般就労には「一般雇用」と「障がい者雇用」があります。
一般雇用の場合は、企業が定める条件を満たしていれば、誰でも応募可能です。
障がい者雇用は、企業や自治体などが障がいのある方専用の雇用枠(障がい者雇用枠)で障がいのある方を雇用することです。
障がい者雇用枠で採用されるには、障がい者手帳を持っていることが条件です。
障がい者手帳は、「身体障がい者手帳」「療育手帳」「精神障がい者保健福祉手帳」
のいずれかの手帳を持っていれば、障がい者雇用枠に応募できます。
手帳を持っていても一般雇用枠での応募も可能です。
2018年3月末日までは、障がい者雇用の対象は身体障がいや知的障がいのある方が対象でしたが、2018年4月1日以降、精神疾患の方も対象に加わりました。
◇就労移行支援
就労移行支援とは、障害者総合支援法に定められた「障がい福祉サービス」のひとつで、障がいのある方が就労に向けたトレーニングを行い、働くために必要な知識やスキルを習得し、就職(復職)後も職場に定着できるようサポートを行います。
◇就労継続支援A型
就労継続支援A型とは、障害のある方が一般企業などでの就職が困難な場合に、一定の支援がある職場で雇用契約を結んだうえで働くことができる障害福祉サービスのことです。
働く時間は事業所によりさまざまなパターンがあります。基本的に4時間以上〜6時間未満の事業所が多くなっています。働く日数は「週3~5日程度」という事業所がほとんどで、週の出勤日数を相談しながら決められる事業所もあります。
◇就労継続支援B型
就労継続支援B型とは、障害のある方が一般企業などでの就職、また雇用契約に基づく就労が困難である場合に、雇用契約を結ばずに働くことができる障害福祉サービスです。
就労継続支援B型では、福祉的就労の中で障害や体調にあわせて自分のペースで働きながら、就労に必要なスキルなどを習得することも可能です。
◇就労移行支援・就労継続支援A型・就労継続支援B型の違い
就労移行支援・就労継続支援A型・就労継続支援B型は「障害福祉サービス」です。
それぞれの内容をまとめると以下のようになります。
「障害福祉サービス」を利用する選択肢の中で、福祉型大学「カレッジ」を選ぶ方もいます。
これは一般的な大学ではなく、「障害福祉サービス」を組み合わせた学校のような特徴の多機能型事業所です。
特別支援学校を卒業後、「働く」のではなく「もっと学びたい」人の学びの場です。
例えば以下のように、「障害福祉サービス」を組み合わせます。
●自立訓練(生活訓練)2年+就労移行支援2年=4年
●自立訓練(生活訓練)2年+就労継続支援B型2年=4年
大学のように教養課程のような内容と専門課程のような内容を組み合わせた内容が多いようです。
◇最後に
このように、特別支援学校卒業後等の進路はさまざまです。
学校を卒業するとたくさんの選択肢があり、障がいのある方々の環境も大きく変化することと思います。
環境の変化の中で、ご自身を守るためのものとして、ジェイアイシー九州では、
【知的障がい児者・自閉症児者のための生活サポート総合補償制度】をご案内しております。
パンフレットはこちらからご確認いただけます。
補償内容やご契約に関してご相談がございましたら、ジェイアイシー九州へお問合せください。