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直近の医療傾向(差額ベッドとは?)

こんにちは。

ジェイアイシー九州の髙木・徳留です。

定期的に、障がいのある方々のご家族や福祉に携わる皆さまにお役立ていただける内容をテーマに、情報をお伝えしております。

前回は「健康保険(公的医療保険)」をテーマにご案内させていただきました。

今回のテーマは「直近の医療傾向(差額ベッドとは?)」です。

みなさんは「2025年問題」という言葉を聞いたことがありますか?

日本の人口は2010年を境に減少を続けており、2025年には団塊の世代(1947~1949年生まれ)が後期高齢者(75歳以上)になることで、国民の5人に1人が後期高齢者という超高齢化社会を迎えます。

その結果、大量の後期高齢者を支えるために、社会保障費の医療・介護、年金などが限界に達し、社会全体に負の影響が出てしまうことを問題としています。

そこで私たちに関わる医療業界で、どんな影響がでてきてしまうのか、また私たちにできる対策について、簡単にご説明させていただきます。

 


◇医療業界での改定(治療費の値上がり)

では、具体的に私たち国民にとってどのような影響があるのでしょうか。

これから後期高齢者が増えると、医療や介護へのニーズが高まることから、医療業界への負担が大きくなることが予想されています。

診療報酬改定

診療報酬とは、医療機関で受けた医療行為に対して私たちが支払う費用のことです。

厚生労働大臣が定めた点数票に基づき、医療行為ごとの点数を合計して算出されます。

患者さんは1~3割の自己負担分を支払い、残りは医療保険が負担する仕組みになっています。

そこで2024年度に診療報酬の、基本診療料の改定が行われました。

初診料や再診料、入院基本料の報酬点数が上がります。

 例えば・・・

 初診料 現行288点⇒見直し後291点(3点UP)/ 3割負担:30円~UP

 再診料 現行73点⇒見直し後75点(2点UP) / 3割負担:20円~UP

 一般病棟入院料 現行1650点⇒見直し後1688点 / 3割負担:380円~UP

 ※項目により、上乗せになる金額が異なりますので参考として一部を載せております。

改定の背景

2024年4月から「医師の働き方改革」がスタートしました。

緊急対応などで24時間対応してくれている体制の中で大変な思いをしながら働いている医療従事者も方もいらっしゃると思います。

診療報酬改定は、不足する人材を確保するため、40歳未満の勤務医師や事務職員の賃上げ等、処遇改善を目的として進められています。(物価高騰も影響)

食事療養費標準負担額の値上がり

◎一食あたり負担額460円⇒2024年6月1日以降490円になりました。

昨今の物価高の影響で食材料費が高騰したことにより、入院時の食費1食につき、30円引き上げられています。

 例えば・・・≪ 入院時の食事代 ≫

 2024年6月1日から入院時の食事代が値上がりし

 1食460円→490円になります。

 ◎1食490円 ◎1日1,470円

 長期入院すると…

 1週間( 7日)  10,290円 

 1ヵ月(30日)  44,100円  

 3ヵ月(90日)  132,300円

 6ヵ月(180日)  264,600円  


全額自己負担の差額ベッド代

差額ベッド代とは、個室や少人数の部屋など一定の条件を満たす病室を利用した場合に発生するもので、医師の指示ではなく、希望して個室に入った場合は、全額自己負担となります。

病院によっては4人部屋でも、設備等の理由により、差額ベッド費用が発生する場合があるのです。

 例えば・・・≪ 希望して個室に入った場合 ≫

 各病院1人あたりの最高料金の平均は1日につき14,980円

 福岡県の各病院1人あたりの最高料金の平均は1日につき10,814円

 出典:㈱ケアレビュー「急性期病院の差額ベッド代に関する調査」(2010年4月現在)

 良い個室に入院すると…

 1週間 15000円×7日間=105,000円

 1か月 15000円×30日間=450,000円

ただでさえ不安な入院生活の中、同室の人が気になって眠れない、仕事の都合で頻繁に電話しないといけない、子供の入院で付き添わないといけないなど、できれば個室を利用したいですよね。

このように様々な要因により、私たちが病院に行く際の治療費の自己負担が確実に増えています。

入院時の食事代・入院時の差額ベッド費用・入退院時の交通費・入院時の諸費用…etc,

では、増え続ける医療費に対して、私たちはどんな対策ができるでしょうか…?


◇2025年問題など、今後の医療事情に向けての個人の対策

健康寿命を延ばすこと!

まずは私たちが健康で元気に生活を送ることです。

適度な運動や十分な睡眠の確保、喫煙や飲酒を控えるなど、健康を維持するための日常的な努力を続けることが大切です。

医療費等の自己負担に備える(医療保険等への加入)

突然の病気や事故などによるケガは、肉体的な苦痛だけではなく、経済的にも影響することが多いため、日頃よりしっかりと考え、備えておく必要があります。

病気やケガに対する不安の声…複数回答上位10項目

(出典:生命保険文化センター「生活保障に関する調査/2022年度」)


◇まとめ

このように、私たちは公的医療保険制度で守られているものの、病気やケガで入院となってしまったときは、治療費に加えて日用品の買い物代や家族の交通費、テレビカードなどの病院の備品利用費もかかってしまいます。

今一度、医療保険についてお見直しをされてみてはいかがでしょうか…?また会社として従業員の病気やケガに備える保険もございます。

当社HPでもお客様からのお声として「個室でなきゃダメな理由」をご紹介しております。

是非ご覧ください。

「個室でなきゃダメな理由」 (jickyushu.com)

~急病で10日間入院。仕事の電話対応が必須だったYさんの感想です~

 

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