こんにちは、ジェイアイシー九州です。
定期的に障がいのある方々のご家族や福祉に携わるみなさまにお役立ていただける内容をテーマに情報をお伝えしております。
前回のコラムでは「直近の医療事情」をテーマにご案内しました。
今回は、知的障がいのあるお子さまのご家族や福祉に携わる皆さまに向けて、「知的障がいのある子どもの進学」をテーマにご案内します。
幼児期から高校卒業後まで、どのような選択肢があるのか、また進路を選ぶ上で大切な視点を整理しました。
知的障がいとは
知的障がいとは、同年齢の子どもと比較して「知的機能(認知や言語など)」および「適応能力(日常生活や対人関係など)」の発達に遅れが認められ、特別な支援や配慮が必要な状態を指します。
この状態は環境や社会的な条件によって変化する可能性があり、その子一人ひとりのニーズに合わせて環境を整えることが非常に重要です。
学びの場を決めるプロセス:原則は「合意形成」
現在の特別支援教育において、「特別支援教育を受ける=特別支援学校に行く」とは限りません。
お子さまにとって最適な場所を選択するために、以下の原則があります。
・最大限の尊重: 本人・保護者の意見が最も尊重されます。
・合意形成: 市町村教育委員会が、見学や面談を通じて、保護者と対話を重ねながら必要な支援内容を調整していきます。
※就学手続きは主に10月から1月末にかけて行われます。単なる事務手続きではなく、納得のいく「教育ニーズの合意形成」を目指す期間と捉えてください。
ライフステージ別の学びの選択肢
お子さまの成長に合わせて、学びの場は柔軟に見直すことが可能です。
1. 幼児期:就学に向けて
幼稚園、保育所、認定こども園などで集団生活を経験しながら、就学に向けた準備を進めます。
必要に応じて教育委員会や療育・福祉機関などに相談し、お子さまの成長の様子や特性を共有します。
2. 小学校段階
主に以下の3つの学びの場があります。
通常の学級: 合理的配慮や支援を受けながら学習します。
特別支援学級: 小学校の中に設置された少人数の学級。
特別支援学校の小学部: より専門的な支援体制のもとで学習します。
3. 中学校段階
中学校でも選択肢は小学校と同様に、通常の学級、特別支援学級、特別支援学校の中学部があげられます。
教科学習だけでなく「自立活動(生活、コミュニケーション、人との関わり)」を通じた自立への準備が重要になります。
また、将来どんな生活・仕事をしたいのかを具体的にイメージし始める大切な時期です。
※知的障がいのある特別支援学校中学部卒業生の約98.1%が高等部へ進学しています。
<小・中学校における「通級による指導」に関する情報>
小学校・中学校において、通常学級に在籍しながら別の場所で専門的な指導を受ける「通級による指導」がありますが、現行制度では知的障がいのある児童生徒は対象外です。しかし現在、文部科学省にて通常学級に在籍する知的障がいのある児童生徒に対する「通級による指導」の研究事業が実施されている自治体もあります。今後の研究・検証を踏まえ、将来的には制度として実現する可能性もあります。
参照:知的障害に対する通級による指導についての実践研究:文部科学省
4. 高校段階
大きく分けて「高等学校(普通科・専門学科・定時制・通信制など)」と「特別支援学校の高等部」があります。
特別支援学校高等部では、将来の就労や社会参加を見据えた職業教育や実習に重点を置いた学びが展開されます。
5. 高校卒業後の進路
進路は就職、福祉サービス施設、職業訓練、大学・短大への進学など多岐にわたります。
<大学進学への道>
特別支援学校の高等部卒業生にも大学等の入学資格はあります。
2024年4月からはすべての大学で「合理的配慮の提供」が法的義務となりました。
「障がいがあるから」と諦めるのではなく、「どのような支援があれば学べるか」という視点が、大学選びの鍵となっています。
特別支援教育の目的は、教科学習だけでなく、「自立した生活を送るための力(日常生活スキル、人との関わり、安全確保など)」を育むことにあります。
進路は、一度決めたら終わりの「ゴール」ではありません。お子さまの成長に合わせて学びの場や支援を見直していく――。
ライフステージに合わせて切れ目なく支援をつないでいくことが重要です。
ライフステージに応じた学びや支援と同じように、もしもの時の「備え」も、お子さまの安心な暮らしを支える大切な要素です。
私たちジェイアイシー九州では、さまざまな事故やリスクに備える保険をご提案しております。
「生活サポート総合補償制度」では、知的障がい・発達障がい(自閉症)のある方のケガや病気、万が一の賠償事故にも備えられる充実した補償をご用意しています。
また、特別支援学校に通われているお子さま向けの補償制度も取り扱っております。
大切なご家族の将来と日々の安心のために、補償内容やご契約についてのご相談がございましたら、
いつでもお気軽にジェイアイシー九州までお問い合わせください。